少年式
2023年2月3日 14時57分 [HP管理者]2年生の成長を祝う、少年式が行われました。コロナ下ですが、1年生、保護者、来賓の皆さんを一堂に会しての少年式を3年ぶりに開催することができました。さすがに、歌を歌ったり、マスクを全員はずしたりすることはできませんでしたが、従来の形での開催ができ、大変うれしかったです。
●2年生入場
校旗先導で入場です。
●国歌清聴
●校長式辞
新型コロナウイルス下ではありますが、このように1年生、保護者の皆様、ご来賓の方に来ていただき、盛大な式典が開催できますこと、本当に感謝申し上げます。
さて、立春を迎えた、今日の良き日、少年式を迎えた二年生の皆さん、おめでとう。皆さんは、新たに、それぞれの未来に向けた、思いや目標を胸に刻み、やる気に満ちあふれていることと思います。
そんな皆さんに、今日は「挑戦」ということについてお話します。
昨年の12月に行われた、サッカーワールドカップカタール大会は、三苫の1㎜など、興奮が今でも思い出されます。
日本は、ベスト8の壁を破るべく、前回準優勝のクロアチアに果敢に立ち向かい、1対1の同点。PK戦で勝敗を決することになりました。森保監督は、いつも通りPKを蹴る選手を立候補制としました。ベスト8という大目標が懸かる極限の重圧化で、大役を募ると、5秒ほど誰も手を挙げなかったと言います。「自信があった」と志願した南野拓実選手が最初のキッカーを務めましたが、GKに阻まれました。その後、三苫選手、吉田選手がはずし、1対3で敗れてしまいました。
PK戦での負けは、外した選手が分かっていますから、負けの原因は明らかになります。しかし、森保監督は、PKを自ら蹴った選手をたたえ、「失敗を恐れず勇気を持ってチャレンジすることが大切だと感じてもらえるとうれしい」と呼び掛けました。
皆さんもよく知っている長友選手はロッカールームに入るやいなや、南野拓実選手の元に駆け寄ると、「ありがとう、拓実。お前、勇気あるな」と言葉をかけた直後、南野選手を静かに抱きしめました。その後、「次の未来へつなげれば問題ない。顔を上げて帰れ。勇気あるなマジで。俺は蹴れん...マジでありがとう」
長友選手の「俺は蹴れん」というベテランの一言から、「W杯でPKを蹴る」ということの重みがひしひしと伝わってきます。
もっと厳しい状況がありました。1994年のワールカップの決勝戦は史上初のPK戦での決着となりました。ブラジル対イタリア、0対0で終わり、PK戦となりました。ブラジルが3本入れ、イタリアが2本、最終キッカーはイタリアの英雄、エースのロベルト・バッジョ。蹴ったボールは大きくゴールマウスの上に外れ、ブラジルが4回目の優勝を果たしました。英雄を待っていたのは悲運でしたが、最後まで自信に満ち、頭を上げた勇者でもありました。
そんなロベルト・バッジョが言った言葉を皆さんに送ります。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」
皆さんには、これから、夢や希望に向かって、突き進む、多くの時間や出来事があります。時には失敗をすることもあるでしょう。しかし、勇気をもって挑戦していってください。
2年生の、今後の更なる挑戦と成長を願い、式辞とします。
令和5年2月3日 今治市立北郷中学校長 木村 勝也
●来賓祝辞と記念品の授与
●激励の言葉 3年生代表から温かい励ましの言葉がありました。
●2年生誓いの言葉 何事にも挑戦していきたいと心新たにしていました。
●校歌清聴
●退場